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「なぜ子供まで…」 職人気質の容疑者、住民絶句 文京一家6人死傷
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血で染まった担架のシーツ、子供に必死に心臓マッサージをする救急隊員…。東京都文京区の製本業者宅で28日未明、一家6人が血まみれで倒れていた事件。現場周辺は町工場や住宅が立ち並ぶ地域で、未明に鳴り響いた救急車やパトカーのサイレンに騒然となった。警視庁の調べでは、経営者の江成征男容疑者(42)が父母や妻、子供らに襲いかかった無理心中とみられる。「どんな理由にせよ、子供まで巻き込む必要があるのか」。近隣住民からは、ため息も漏れた。
征男容疑者宅は3階建て。1階が工場になっており、近所の製本会社から折り込みチラシを折るなどの作業を請け負っていたという。従業員によると、征男容疑者は職人かたぎだったが注意するにしても、怒鳴りつけるのではなく、仕事を1つひとつ丁寧に教えていた。従業員は「どうしてこんなことになってしまったのか…」と絶句した。
征男容疑者は、数カ月後に大得意先の製本会社が埼玉県に移転することで「仕事が減ってしまう」と悩んでいたという。このため自身の工場も埼玉への移転を計画したが、父親の三男さん(74)が寝たきりで「環境を変えられない」として断念。最近は、従業員に「給料が下がるかもしれない」「手当を削らしてくれないか」とこぼすようにもなっていた。
この得意先の従業員によると、征男容疑者は事件前日の27日夜、「別の得意先も廃業してしまうらしい。やっぱり、埼玉についていったほうがいいのかな」と青ざめた様子で語っていたという。
征男容疑者は妻や子供らをディズニーランドに度々、連れて行くなど家族思いでもあった。家族をよく知る知人は「幼稚園から帰ってきた二男が『お父さん』と言って、よく抱きついていたのを見た。あんなに慕っていた二男にも手をかけるなんて…」と肩を落としていた。


