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【主張】無差別殺傷事件 お粗末過ぎる警察の対応

2008.3.25 03:22
このニュースのトピックス凶悪事件

 また白昼、無差別殺傷事件が起きた。それも殺人容疑で指名手配中の男による第2の殺人である。警察の取り締まりに落ち度はなかったのか。きっちりと検証する必要がある。

 殺人容疑で行方を追われていた男が再び殺人事件を起こしたのは、異例のことだ。警察官が警戒する中、痛ましい惨劇が発生したことは、遺族や被害者にとっては悔やみきれないだろう。

 茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅構内などで刃物を振りかざした男が、通行人に次々と襲いかかった。現場は日曜日の昼前で、通行人らでにぎわっていた。

 逮捕された男は、今月19日に土浦市内で無職の男性の首を刃物で刺し殺害した容疑で、全国に指名手配され、茨城県警が男の行方を追っていた。

 同県警によると男は、今回の事件の1日前の22日昼ごろ、携帯電話で「早く捕まえてごらん」と警察を挑発する110番をかけ、茨城県警は総勢170人態勢で警戒に当たっていたという。

 警察では男が110番したのは、荒川沖駅周辺だったことから、同駅を中心に警察官を配置し、荒川沖駅では、8人の私服の捜査員が警戒していた。男はその目前で凶行を企てた。

 さらに、男は現場から約300メートル離れた交番まで逃走、無人だった交番から自ら「私が犯人です。早く捕まえてください」と土浦署に連絡、駆けつけた警察官がやっと、男の身柄を確保した。

 茨城県警の刑事部長は、記者会見で「第2次犯罪を出さないよう警戒していただけに、残念至極である」と頭を下げたが、殺人容疑者に再び、無差別殺傷事件を起こさせた警察の責任は重い。

 男は最初の殺人事件を起こした後、電車で都内に向かい、頭を丸刈りにし、眼鏡をかけるなど変装していた。このため捜査員が男に気付かなかったという。

 警察の捜査態勢やその手法に問題はなかったのか。大勢の人が行き交う駅周辺に8人という人数は少なすぎると指摘する声もある。私服のほか目立つ制服の警察官を配置するのも、犯罪への抑止効果になったのではないか。

 また、容疑者の人相や情報が現場の捜査員に的確に届いていたかなど早急に問題点を洗い出し、今後の捜査の教訓にすべきだ。

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