ニュース: 事件 RSS feed
【Re:社会部】誇りも伝承させてほしい
このニュースのトピックス:不祥事
別れの春。2月まで担当した警視庁捜査1課でも、多くの名刑事が定年で離職しました。暴力団が絡む難事件や誘拐、立てこもりなど凶悪事件…。重荷を下ろしたためか、刑事たちの顔は優しく見えました。
警察庁によると団塊世代の大量退職に伴い、今年度の全国の退職者は過去最多で1万1300人。ベテランの引退で捜査力が落ちないよう、捜査手法を若手にどう伝承していくかが警察の課題になっています。ただ、伝承していくものがテクニックだけでいいものか、とも思います。
あるベテラン刑事と酒を酌み交わした時、愛知・長久手の立てこもり事件が話題になりました。犯人に撃たれた警察官を長時間救出しなかったことを「もっと早く救出すべきでは」と尋ねると、ベテラン刑事から切り返されました。
「救出によって犯人を刺激し人質が撃たれたらどうする。俺たち刑事の命は人質、犯人、その次なんだ。刑事だからいざという時の覚悟はできている」
誇り。胸に響きました。現場では保秘や不祥事防止を理由に管理が強化され、刑事のサラリーマン化が指摘されています。捜査力低下もこれに無縁ではないでしょう。テクニックだけでなく、誇りも伝えてほしいと思います。(敬)