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【衝撃事件の核心】歌織被告が語った「幻聴・幻覚・幻視」の“中身” (4/5ページ)
専門家によると、短期精神病性障害とは統合失調症に似た障害で、1日から1カ月程度しか持続しない症状だ。もともと人格障害のある人や、重大なストレスが誘発の要因になるという。
鑑定医らの判断は、平たく言えば、祐輔さんのDV(配偶者間暴力)などによって被告が追いつめられ、「朦朧(もうろう)状態で幻覚が起きたことで現実感がなくなり、不安感が病的レベルに達していた」というものだ。
裁判所が心神喪失状態だったと認定すれば、刑法の規定で刑事責任は問われず、無罪となる。検察側は被告の簡易鑑定を実施しておらず、「精神状態が争点になるとは予想していなかった」(司法関係者)だけに、今回の鑑定結果が動揺を与えたのは間違いない。
検察側は12日の被告人質問で、幻覚や幻聴の「いかがわしさ」を浮き上がらせようと執拗(しつよう)に追及したが、歌織被告は淡々と供述を続けた。
検察官「町田市に(祐輔さんの頭部を)埋めたことについて、『自分が決めたのか、祐輔さんが決めたのか分からない』と鑑定人に言っていますが?」
歌織被告「私は最初、頭部を手と同じように近所に捨ててしまおうと思いました。でも実際に首を持ったときに『イヤ』というふうに言い、彼(祐輔さん)が『そんなこと言ったって、そこら辺には置きっぱなしにできない』というようなことを話した−と鑑定人に言いました」
検察官「祐輔さんがアドバイスしたということ?」
歌織被告「『どうしよう、こうしよう』とは言われていないが、とにかく『私は土が大嫌い。土仕事が、土に触るのがイヤ』ということを、彼とのやりとりで話しました」
検察官「(幻聴の中の)祐輔さんとの会話の内容で、祐輔さんから『それ(遺体)を捨てたら負け』などと言われたようだが、それはあなたの心の中の葛藤ではないのですか?」
歌織被告「そうだったかもしれません。ただ、声の感じで、彼がいることは分かっていました。(逮捕後の平成19年)2月14日に初めて代々木警察に行ったとき、鏡に映った彼の姿を見たのです」
衝撃供述「夫にH写真で脅されていた」…「慰謝料目的説」揺らぐ
10、12日の公判で、もう一つ衝撃的だったのは、祐輔さんに撮られたという「性的写真」の存在だ。
歌織被告は17年6月、祐輔さんから鼻の骨が折れるほどの暴力を受け、約1カ月間にわたってシェルターに入所した。
ここで離婚となってもおかしくないのに、歌織被告は結局、再び祐輔さんの元に戻る。
鼻を折られるほどの暴力を受けながら戻った被告の選択をめぐって検察、弁護側の解釈が事件の構図に影響を与えていたのだが、鑑定医は、被告が語っていた「理由」をこう明かしたのだ。
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