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殺虫剤濃度 最大1万倍 ギョーザ事件 千葉の被害者
中国製ギョーザ中毒事件で、被害に遭った千葉県市川市の母子5人が吐き出したギョーザの皮と具から検出された有機リン系農薬「メタミドホス」の濃度が3000ppmを超えていたことが13日、千葉県警の調べで分かった。
食品衛生法が定めた残留農薬の基準値はニラで0・3ppm、キャベツで1ppm。母子が食べたギョーザは最大で約1万2000倍のメタミドホスが含まれていたことになる。
調べによると、母子が吐き出したギョーザの皮から3580ppm、具から3160ppmと高濃度のメタミドホスが検出された。
千葉県警は数値の高さから、メタミドホスが残留農薬として含まれていた可能性はほぼないとみて、混入の経緯などを引き続き捜査する。混入したメタミドホスは致死量に相当する量だったとみられる。
鑑定されたギョーザは1月22日夜、母親(47)が市川市のコープ市川店で購入した「CO・OP手作り餃子」を加熱調理し、5〜18歳の子供4人のうち誰かが口に含んで咀嚼(そしやく)し吐き出した物。メタミドホスは水溶性で加熱すると分解される性質があるため、県警は未調理のギョーザにはより高濃度の成分が含まれていたとみている。
市川市の事件では、母子5人が食べた直後に中毒症状に陥って入院。このうち一時、意識不明の重体となった5歳の女児は有機リン系中毒特有のけいれんが手足に起きるなど生命が危険な状態となった。現在は全員が退院したが、5歳女児だけは現在も通院治療を続けている。
一方、千葉市花見川区のコープ花見川店で購入したギョーザを食べて中毒症状を起こした同市稲毛区の母子の食べ残しからは、コープネット事業連合(さいたま市)の鑑定で、130ppmの濃度のメタミドホスが検出されている。県警は千葉市の母子が食べたギョーザについても濃度の鑑定を進める。