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大阪・堺の全盲患者置き去り病院 職員4人書類送検 (1/2ページ)
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堺市北区の新金岡豊川総合病院(豊川元邦院長)の職員が昨年9月、全盲の入院患者(63)を大阪市西成区の公園に置き去りにした事件で、放置を主導した渉外係の男性職員(47)が大阪府警西成署の調べに対し「退院の方向で話をつけてくれと、別の職員や看護師から頼まれた」と供述していることが27日、分かった。院内トラブルが絶えない患者を病院全体で「厄介者」として扱っていた実態が改めて浮き彫りになった。
西成署は同日午後、この職員のほか、医事課の37歳と32歳の男性職員、総務課の男性職員(36)の計4人を保護責任者遺棄容疑で書類送検した。入院患者の強制退院をめぐり病院職員が書類送検されたのは初めて。同署は、渉外係の職員が周囲からの重圧で精神的に追い詰められ、結果的に患者を置き去りにしたとみている。
調べでは、職員は昨年8月、病院に採用され、渉外担当として勤務。同病院にはこれまで入院患者の退院手続きなどを専門に受け持つ職員がおらず、採用後初めて「渉外係」という部署を設置した。
病院には当時、長期入院する患者が約20人いたが、置き去りにされた患者は入院歴が7年間と最長だった。さらに病院の備品を壊したり、看護師に暴言を吐くなどトラブルも絶えず、別の職員や看護師らから「もう治療の必要はないし、扱いに困っている。何とかしてほしい」と何度も頼まれたという。
また患者は生活保護を打ち切られ、約2年前から入院費などを滞納するようになり、滞納額は約185万円に上った。豊川院長は産経新聞の取材に「赤字だった病院経営にとっても迷惑な存在だった」と話している。