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【衝撃事件の核心】血、切断手首… 一家を殺害した家族思い52歳父親の「絶望」 (3/4ページ)
暗転「全部無くした」 絶望の手紙をテレビ局に送付
亨さんは事件3日前の8日、不動産会社に電話し、悲痛な声で訴えた。
「倉庫の地主が売買を認めてくれない」
関係者によると、不動産会社から契約を知らせる文書を受け取った倉庫の地主が8日、佐々木さん方を訪れ、「契約を承諾しない」と告げたという。
佐々木家と地主には確執があったようだ。亨さんの父親が生前、借地権の更新料をめぐり、この地主とトラブルになったためで、地主は亨さんからの借地代の受け取りを拒否し、亨さんが法務局に地代を預ける供託制度を利用していた。
亨さんから電話を受けた不動産会社の担当者は、仮に地主の承諾が得られなくても、裁判所の許可で借地権を売却できることを説明し、「大丈夫ですよ」と励ました。
亨さんは怯えきった様子で、このときの電話が亨さんと不動産会社側の最後のやり取りになったという。
《欲に目がくらんだ自分の責任です》
《母親には車いすで生活できる家を、和子には好きな洋裁をする家を、子供たちには自分の部屋をプレゼントしたかった。全部無くしてしまいました》
《死んでおわびします》
日本テレビ(東京)に14日、亨さんが事件当日の11日に発送したとみられる宅配便が届いた。同社によると、14日の到着指定で、中には借地権の売買契約に関する書類とともに、亨さんが書いたとみられる手紙が入っていた。手紙の最後には亨さんの署名があった。
不動産会社関係者は「契約に関する書類がテレビ局に送られたことで、契約が適正だったことが分かってもらえる」としている。
警視庁の調べでは、亨さんには約2000万円の預貯金があり、犯行前にその一部を預けた口座の通帳を姉に渡していた。事業は行き詰まっていたものの、金銭的な余裕はあったとみられ、警視庁では借地権の売買をめぐる悩みが動機となった可能性もあるとみて調べを進めている。
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