ニュース: 事件 RSS feed
【衝撃事件の核心】子煩悩、PTA会長…「模範」消防団員が抑えられなかった「暗い欲望」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
火の怖さを最もよく知っているはずの消防団員が、東京都大田区で連続放火を繰り返していた。しかも13年前には親子が焼死した放火にも関与。「スリル感からやみつきになったんです…」。警視庁に現住建造物等放火容疑で逮捕された元田園調布消防団員、国分徹容疑者(48)はそう供述して泣き崩れたという。消防団にPTA、町内会の行事…。地元では積極的に地域活動に参加していたという容疑者。が、その心の奥底には、抑えがたい「暗い欲望」があふれていた。(森本充)
現実逃避…河川敷のゴミに火をつけ「快感」に
国分容疑者が放火にのめり込んだのは、ふとしたことがきっかけだった。
平成6年。河川敷のゴミに、興味本位で火をつけたことだった。
「現実逃避ができるような気持ちになった。そのときの快感が忘れられず、犯行を繰り返すようになった」
そう供述している。
ゴミからバイク…。放火の対象がエスカレートするのに、さほど時間はかからなかった。
「燃えやすい古い家を見ると、(火をつけたいという)気持ちを抑えられなくなる」
そうなるほどまでになっていたという。
河川敷のゴミに火をつけて“目覚めてしまった”翌年の7年12月19日。
国分容疑者はいつものように古い木造の物置を見つけて、ライターで火をつけた。
だが、この日は火の勢いが強く、隣のアパートがまたたく間に真っ赤な炎に包まれてしまったのだ。
アパート2階には脳性まひで寝たきりの斎藤和男さん=当時(34)=が取り残されていた。いったんは避難した父親の安一さん=同(69)=は躊躇することなく、アパートに残された和男さんの救出にむかったという。しかし2人はそのアパートで焼死した。