MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

【主張】元親方逮捕 今こそ賢人会議の活用を

2008.2.9 03:35
このニュースのトピックス「時津風」事件

 愛知県警は、大相撲時津風部屋の若手力士を制裁目的で暴行死させたとして、元時津風親方と兄弟子3人を傷害致死容疑で逮捕した。

 事件が発生した昨年6月、警察は遺体にあざや切り傷があったにもかかわらず、親方らの「けいこ中に突然、倒れた」という証言をもとに病死と判断した。しかし、納得がいかない遺族の求めで解剖が行われ、暴行による外傷性ショック死の疑いが強まり、ようやく立件された。

 初動捜査のミスで、逮捕まで8カ月近い時間を要した愛知県警には猛省を促したい。

 大相撲界はこのところ、力士暴行事件に加え、八百長報道をめぐる裁判、横綱朝青龍の出場停止と不祥事が続いて風当たりが強まっており、「改革」が強く叫ばれている。

 日本相撲協会は今月1日の理事会で、北の湖理事長の4選を無投票で決めた。改革について質問を受けた北の湖理事長は、「どこを変えろというのか。協会は透明な組織だ」と開き直り、元親方の逮捕にも「憶測では言えない」とそっけなかった。

 もはや、相撲界のことは相撲界で、という論理は通用しない。協会は今回の暴行事件を受け、外部の有識者を含む再発防止検討委員会を発足させた。だが結論が出るまでには、まだ多くの時間がかかる。

 今までにない危機に瀕(ひん)しているという認識にたち、抜本的改革に乗り出すときだ。相撲協会には既に、昭和32年9月に設置された運営審議会(運審)という賢人会議がある。

 運審は、日本相撲協会の規約で、協会運営に関する重要事項について理事長に建議し、理事長はその意見を聞かなければならない、と規定されている。現在の会長は端田泰三みずほフィナンシャルグループ名誉顧問が務め、塩川正十郎元財務相、稲盛和夫京セラ名誉会長、経済評論家の堺屋太一氏ら政、財、学界の錚々(そうそう)たるメンバー9人が名を連ねる。

 半世紀前に「第三者機関」を設置するとは、協会も先見の明があった。しかし、最近はあまり目立った活動がみられないというのが率直な印象だ。

 北の湖理事長は一日も早く運審を招集し、大いに賢人の知恵を借りるべきときではないか。

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。