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ギョーザ事件の捜査に「中国の壁」 毒物特定も協力次第 (2/2ページ)
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異同識別鑑定は犯罪に使われた化学薬品や、押収した覚醒(かくせい)剤などの違法薬物を精密な分析装置にかけて、別に入手したサンプルと比較、混入している不純物の割合などから、サンプルとの同一性を特定する捜査技法で「薬物指紋」の鑑定とも言われる。
日本の技術は極めて高いことで知られ、平成18年には国内で押収された覚醒剤を分析、北朝鮮の少なくとも3カ所の工場で製造されたことを解明した実績もある。
鑑定の専門家は「中国国内に存在するメタミドホスと国内で被害を出し、検出されたメタミドホスを鑑定して一致すれば、中国での混入の有力な証拠となる」とする。
ところが、比較対照のサンプルの入手についても、中国側の協力が不可欠。中国側の姿勢によっては、鑑定が不能になってしまうという。
「中国で流通しているすべての種類のメタミドホスを入手する必要があるが、中国側がすでに流通は禁止しており、市販されておらず提供できないと判断した場合、鑑定できない。捜査である以上、日本側が現地で勝手に入手するわけにもいかない」(捜査関係者)
国際捜査に通じた元警察庁幹部は「中国側の誠意を引き出す努力が重要だが、それは外交に負うところが大きい」と指摘した上でこう語った。
「中国は、今年の北京五輪にむけ、世界標準の安全性をアピールしたいところ。緻密(ちみつ)な国内捜査と、粘り強い化学捜査できっちり証拠を集め、日本国内での混入はあり得ないことを示し、真相解明に協力することが国益になることを理解させることが必要だ」


