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「死刑」めぐる最後の攻防 鈴香被告論告求刑公判 (1/2ページ)
わが子に加え、顔見知りの子供まで殺害したとして、日本中の耳目を集めた秋田連続児童殺害事件。昨年9月12日の初公判から約4カ月にわたって開かれた公判は、13回を数える25日、検察側と弁護側の攻防に終止符が打たれる。死刑を求刑する見通しの検察側の論告、わが子の死は転落死などと主張するとみられる弁護側の最終弁論。「死刑」をめぐる最後の攻防に注目が集まる。
■彩香ちゃんの死は殺人か事故か
「当然、死刑求刑や判決があってもおかしくない事件。だからこそ弁護側はできる限りのことをしてくるのだろう」
ある捜査幹部は、裁判の争点などをまとめる公判前整理手続きが「弁護側の事情」で長引いていた当時から、こう予言していた。
子供2人を殺害したとされる鈴香被告の公判は、検察側も弁護側も当初から「死刑」を念頭に置いた展開になっていた。
そうした中、長女、彩香ちゃん=当時(9)=殺害については、鈴香被告の殺意の有無が争点に。
橋の上から彩香ちゃんが転落した経緯について、検察側は「疎ましさ」が極限に達した鈴香被告が殺意を抱き、突き落としたと主張。周囲の住民らが鈴香被告の育児放棄の実態などを証言し、疎ましさが高じていった過程を公判で示した。
一方、弁護側は「鈴香被告は彩香ちゃんをかわいがっていた」と反論。転落の経緯については、橋の欄干に乗った彩香ちゃんが抱きついてきたのに驚き、手を払ったため転落させた過失によるもので、過失致死罪を主張した。
検察側は、橋の欄干の模型を法廷に持ち出し、鈴香被告の発言の矛盾点を厳しく突いた。
「ここ(欄干)さ登って背を押しつけてやればどうなるべ」。そう思ったものの、落ちたらどうなるかについては考えなかったという鈴香被告。そんな様子に検察側は「そんなことも分からないの?」と皮肉混じりに言う場面もあった。