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「あうんの呼吸」守屋前次官と宮崎被告

2008.1.22 20:32
このニュースのトピックス不祥事

 前防衛事務次官と防衛商社幹部との高額ゴルフ接待が発覚して3カ月。東京地検特捜部は、両者の癒着の“原点”といえる日帰りゴルフ接待を収賄罪で立件し、一連の捜査は一つの区切りを迎えた。守屋被告はいずれも単純収賄罪で起訴されていることから、宮崎元伸被告から個別の装備品についての明示的な要望は認定できなかったとみられる。だが、逆に言えば、両者の関係は明示的な要望が必要なく、「あうんの呼吸」で意思疎通を図るほど、癒着していたといえる。

 「米国のあのメーカーの装備はいいですよ」

 関係者によると、宮崎被告はゴルフ接待などの際に、守屋被告にこういってたびたび山田洋行が代理店をしているメーカーの装備品を売り込んだ。はっきり便宜供与を求めたわけではないが、「守屋被告が宮崎被告の真意を理解するには十分だった」(関係者)。

 守屋被告が、接待の見返りに宮崎被告側に便宜を図ったという疑惑には、航空自衛隊次期輸送機(CX)をはじめ、ヘリコプターの「チャフ・フレア・ディスペンサー」(ミサイル誤誘導装置)など、いくつもの装備品が挙げられていた。守屋被告が、こうした装備品に関して宮崎被告側に有利な発言をしていたことも確認されている。

 しかし、2人のつきあいはあまりに長く、東京地検特捜部も計120回に及ぶゴルフ接待や約363万円の資金提供を、個別の装備品について要求を求める「請託」と判断することはできなかった。

 ただ、特捜部は、守屋被告を接待したことで宮崎被告側は有形無形の便益を受けたとみているもようだ。「自分の都合で国の防衛政策をゆがめている。防衛省に山田洋行の代理店があったようなものだ」。検察幹部は厳しく批判する。

 今後の捜査は、山田洋行から政界への資金提供疑惑に移る。山田洋行と社団法人「日米平和・文化交流協会」の秋山直紀専務理事(58)との関係を軸に、政界と防衛業界との関係をさらに洗い出すとみられる。

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