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【NOVA破綻】華麗な隠し部屋の主は雲隠れのまま

2007.12.29 11:06
このニュースのトピックス言語・語学
猿橋望氏(2006年12月撮影)猿橋望氏(2006年12月撮影)

 受講生と元受講生あわせて約40万人、外国人講師約4000人、日本人社員が2000人…。英会話業界最大手、NOVAの破綻(はたん)は、被害者数で戦後最大規模という不名誉な結末となった。華麗な「隠し部屋」で話題になった猿橋望社長は依然として雲隠れしたままだ。

 会社更生法の適用を申請し、学習塾などを展開するジー・コミュニケーショングループ(名古屋市)に事業とブランドを譲渡。一見すると決着をみた形だが、多くの被害者の悔しさを思うと、転落の軌跡と将来を考えないわけにいかない。代表的な北海道土産で知られる「白い恋人」の賞味期限を偽装した石屋製菓のように、短期間で信頼を回復したケースもあるからだ。

 石屋製菓の場合、明暗を分けたのは社長が早々に辞任を表明し、後任に北洋銀行の常務を迎えた点に尽きる。金融機関が後ろ盾となったことで、対外的な信用の傷を最小限にとどめた。

 実は、資金繰りの苦しくなったNOVAにも、「助け舟」は出された。ある金融機関が猿橋社長をはじめ経営陣の退陣を条件に、再建のための融資を準備すると提案したのだ。すでに猿橋氏の信用は失墜し、社員や講師が猿橋氏に辞任を求める嘆願書は段ボール箱3箱分にもなっていた。

 しかし、創業者のプライドからか、猿橋氏は社長の座に固執。金融機関の提案はあっけなく退けられ、3人の取締役が猿橋氏を解任する最悪の事態に陥った。

 現在、約110校が開校した“新生NOVA”だが、クリスマスイブの24日、予想外の出来事が起きた。ジー社は「教室開校が予想以上に困難」として、600人以上の講師雇用を断念したからだ。NOVA破綻の問題の根深さを、改めて印象づけたといえる。

 破産管財人の弁護士が明言した刑事訴追など、猿橋氏の責任追及の動きも、まだ具体化していない。破綻の核心部分の解明は年明けに持ち越される。

このニュースの写真

猿橋望氏(2006年12月撮影)
業務停止命令後、会見した猿橋氏=6月13日
会見を終え頭を下げる、猿橋氏(右)ら=6月13日
シャッターが下りたNOVA心斎橋校=10月26日午前、大阪市中央区
2006年12月当時の猿橋氏
保全管理人が゛公憤゛のため公開した猿橋氏の社長室=10月30日午後、大阪市浪速区 
猿橋氏の私室への通路=10月30日午後、大阪市浪速区
社長室の会議用スペース
保全管理人が“公憤”のため公開を決断した英会話教室NOVAの猿橋望氏の社長室。社長の机とイス=10月30日午後、大阪市浪速区 
猿橋氏の社長室(私室)に入るとすぐ、8畳の茶室が… 
社長室の寝室
社長室バーカウンター内の抹茶や酒 
保全管理人が“公憤”のため公開を決断した英会話教室NOVAの猿橋望氏の社長室。リビング=10月30日午後、大阪市浪速区 
社長室内の茶室 
社長室
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