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【衝撃事件の核心】捜査“滑って”いないか 世田谷一家4人殺害事件の7年 (4/4ページ)
なぜホシ挙がらない?…捜査が“滑っている”可能性も、原点回帰へ
ただ、こうした中、成城署捜査本部は今年、現場周辺での聞き込みの徹底など、原点回帰ともいえる基本捜査からやり直す方針に転換した。
きっかけは今年7月に、別の強盗殺人事件で逮捕した男の経歴からだった。
男は同じ世田谷区内の民家に押し入り、一家3人をペンチなどで殴って1人を殺害した上に、キャッシュカードを奪ったとして逮捕された。捜査本部で男の身辺を捜査すると一家4人殺害事件との奇妙な一致点が次々と浮上した。
男は身長約180センチのやせ形で、犯行時につば付きの帽子をかぶるなど人相や着衣に類似点があった。さらに、事件前日の12年12月29日まで、宮沢さん宅から500メートルしか離れていないアパートに居住していた。血液型も現場に残されていた「A型」と同じで、捜査本部は一時色めきたった。
だが結局は指紋やDNA型が一致せず「シロ」と判明。金銭に困窮し事件前に現場直近から転居した1人暮らしの男という十分に「捜査対象」となり得た人物だったが、捜査本部は男の名字しか把握していなかった。
昨年5月にはこの捜査本部の捜査員が、実際には会えなかった住民や捜査協力を拒まれた住民から聞き込みをしたように装う捜査報告書を作成。必要に応じて住民らから協力を得ている指紋採取についても、自分や妻の指紋を押すなど前代未聞の“手抜き捜査”が発覚した。
こうしたことから警視庁では、基本に立ち返った“漏れ”のない捜査が必要と判断。現場周辺での聞き込みなど刑事警察の原点に回帰する捜査に重点を移している。
殺人事件の時効は15年。発生から7年を迎え、折り返しの年となるが、捜査は時間の壁を越えて、犯人にたどり着くことができるのか。
「基本に立ち返れば必ず追いつめることができる」。捜査幹部はこう話している。
情報提供は成城署捜査本部 03・3482・3829まで。

















