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【衝撃事件の核心】捜査“滑って”いないか 世田谷一家4人殺害事件の7年 (2/4ページ)

2007.12.28 15:45
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
宮沢みきおさん、妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、弟の礼ちゃんが遺体で発見された。衝撃の事件現場となった宮沢さん宅で検証を行う捜査員たち=平成12年12月31日午前(本社ヘリから宮川浩和撮影)宮沢みきおさん、妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、弟の礼ちゃんが遺体で発見された。衝撃の事件現場となった宮沢さん宅で検証を行う捜査員たち=平成12年12月31日午前(本社ヘリから宮川浩和撮影)

喪失感から再生へ…姉の7年

 本は2部構成だ。

 「死の物語」と題された第1部は「忘れてはならない」「封印してしまいたい」と、入江さんが今でも複雑に思う事件発覚前日の12月30日から始まる。

 1年の大半を海外で過ごしていた入江さんが、世田谷区に戻ってきたのは事件の前週だった。

 妹一家と棟続きの住宅。大掃除、正月を迎える準備…。穏やかに日常が過ぎていき、妹一家との楽しい正月を迎えるはずだった。

 だが事件は起きた。31日午前11時ごろ。20世紀最後の日だ。

 「たいへんっ」という母親の声で妹一家の家に駆け込んだ入江さんが最初に目にしたのは、ぶちまけられた書類と文房具類の山。そして、その山の中から異様に白い素足が突き出ていた。

 警察が到着するまでに目にした、荒らされた室内、人が変わるたびに何度も同じことを聞く警察の事情聴取、カメラを構えて自宅を取り囲むマスコミ、錯綜(さくそう)する情報…。

 入江さんは当時の心境を交えて淡々と事件を記している。

 第2部の題は「生の物語」。

 逃れようとスーツケース2つだけを抱えて世田谷区から転居し、悲しみに暮れる日々から絵本の読み聞かせ会、絵本の出版と、どのように再生の道を模索してきたのかなどが記されている。

 入江さんは「死別だけじゃなく、失職など喪失体験はさまざまで誰にも付きまとうもの。共感を持って読んでくれたら」と話している。

 絵本の表紙は鮮やかなオレンジ色だったが、今回出版した本の表紙にはブルーが採用された。

 「空の色は当初、私にとって涙の青だったが、本を書いたことで希望の青に見えるようになった。今後も前を向いていけるような活動をしていきたい」

 入江さんの再生の道はまだまだ続く。

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宮沢みきおさん、妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、弟の礼ちゃんが遺体で発見された。衝撃の事件現場となった宮沢さん宅で検証を行う捜査員たち=平成12年12月31日午前(本社ヘリから宮川浩和撮影)
宮沢みきおさん、妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、弟の礼ちゃんが遺体で発見された。衝撃の事件現場となった宮沢さん宅で検証を行う捜査員たち=平成12年12月31日午前(本社ヘリから宮川浩和撮影)
宮沢みきおさん、妻の泰子さん、長女のにいなちゃん、弟の礼ちゃんが遺体で発見された。衝撃の事件現場となった宮沢さん宅で検証を行う捜査員たち=平成12年12月31日午前(本社ヘリから宮川浩和撮影)
警察が作成したポスターには、犯行時の犯人の服装がこう描かれている
犯人が着用していたとみられるジャンパー。サイズはLだ
凶器に使われた包丁
凶器に使われた包丁。刃にはこう刻印がなされている
犯人が身に着けていたヒップバッグ
犯人がはいていたスニーカー
現場となった宮沢さん宅=平成15年12月
近隣の住民から聞き込みする捜査員たち。後方は事件のあった宮沢さん宅だ=平成15年12月22日午前、東京都世田谷区上祖師谷(撮影・飯田英男)
事件前日、吉祥寺のスーパーで同じ型の包丁を購入していた男がいた。警視庁はその男のイラストを公開し、情報を求めるポスターを作製した=平成16年12月9日
犯人の情報提供を求める警視庁のポスター
犯人をめぐる情報の提供を呼びかける警視庁のポスター
息子夫婦と孫たちの墓に手を合わせる宮沢良行さん=昨年12月21日、埼玉県内
事件から7年、被害者の宮沢泰子さんの姉の入江杏さんは、遺族として事件と真正面から向き合おうと本を出版した=12月18日、東京都港区(撮影・栗橋隆悦)
被害者の宮沢泰子さんの姉、入江杏さんが出版した「この悲しみの意味を知ることができるなら」。事件前後の記憶と心の変遷をつづっている

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