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【衝撃事件の核心】捜査“滑って”いないか 世田谷一家4人殺害事件の7年 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
喪失感から再生へ…姉の7年
本は2部構成だ。
「死の物語」と題された第1部は「忘れてはならない」「封印してしまいたい」と、入江さんが今でも複雑に思う事件発覚前日の12月30日から始まる。
1年の大半を海外で過ごしていた入江さんが、世田谷区に戻ってきたのは事件の前週だった。
妹一家と棟続きの住宅。大掃除、正月を迎える準備…。穏やかに日常が過ぎていき、妹一家との楽しい正月を迎えるはずだった。
だが事件は起きた。31日午前11時ごろ。20世紀最後の日だ。
「たいへんっ」という母親の声で妹一家の家に駆け込んだ入江さんが最初に目にしたのは、ぶちまけられた書類と文房具類の山。そして、その山の中から異様に白い素足が突き出ていた。
警察が到着するまでに目にした、荒らされた室内、人が変わるたびに何度も同じことを聞く警察の事情聴取、カメラを構えて自宅を取り囲むマスコミ、錯綜(さくそう)する情報…。
入江さんは当時の心境を交えて淡々と事件を記している。
第2部の題は「生の物語」。
逃れようとスーツケース2つだけを抱えて世田谷区から転居し、悲しみに暮れる日々から絵本の読み聞かせ会、絵本の出版と、どのように再生の道を模索してきたのかなどが記されている。
入江さんは「死別だけじゃなく、失職など喪失体験はさまざまで誰にも付きまとうもの。共感を持って読んでくれたら」と話している。
絵本の表紙は鮮やかなオレンジ色だったが、今回出版した本の表紙にはブルーが採用された。
「空の色は当初、私にとって涙の青だったが、本を書いたことで希望の青に見えるようになった。今後も前を向いていけるような活動をしていきたい」
入江さんの再生の道はまだまだ続く。

















