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搬送30病院に断られ死亡 大阪の89歳女性
このニュースのトピックス:救急搬送受け入れ問題
大阪府富田林市で25日未明、体調不良を訴えて救急搬送された女性(89)が、近隣の30病院に相次いで受け入れを断られ、約2時間後に市外の病院に運ばれたが死亡していたことが分かった。各病院は当直医が手術中や専門外などを理由に断ったという。救急患者の受け付け拒否は奈良県や兵庫県などで相次いでおり、改めて救急搬送の受け入れ体制の不備が浮き彫りになった。
富田林市消防本部によると、女性は24日夕に嘔吐(おうと)など体調不良となり、25日午前4時49分に家族が119番。約8分後に救急隊が到着し、受け入れ可能な病院を探したが見つからず、救急車内で心肺停止状態となった。午前6時40分に大阪府河内長野市の大阪南医療センターに搬送されたが、死亡が確認された。
受け入れ不可能だったのは、大阪市や堺市などの30病院。通信指令室などを通じ計36回要請したが、「ベッドに空きがない」「急患がいて対応できない」などの理由で受け入れてもらえなかった。
同消防本部は「努力したが命を救えず残念。医師不足などのしわ寄せが救急現場に押し寄せているのでは」と話している。
救急搬送をめぐっては、奈良県で昨年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦が19病院から受け入れを断られて8日後に死亡したほか、兵庫県姫路市でも今月6日、19病院から受け入れを断られた男性が死亡するなど各地で問題になっている。