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目利きドロ警官に追われて、2000万円日本画ぶん投げ逃走 (1/2ページ)

2007.12.9 09:22
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故上村松園さん作の屏風「人形つかい」(松柏美術館所蔵作品図録より)故上村松園さん作の屏風「人形つかい」(松柏美術館所蔵作品図録より)

 奈良市の美術館に8日未明、美術品ドロが侵入した。3点(約3億5000万円相当)を盗み出そうとしたところを、駆けつけた警官が発見。警官をバールで殴ったほか、2000万円相当の絵画を“凶器”にして投げ付けるなどして逃走したが、逃げ込んだ車内で事後強盗の現行犯で逮捕された。警官が軽傷を負ったが、作品は無事だった。

 事件が起きたのは、8日午前2時ごろ。奈良市登美ケ丘の松伯美術館で警報器が作動し、警備会社からの連絡で駆け付けた奈良西署員が、絵画など3点を盗み出そうとしていた男を発見した。

 3点は日本画家の故上村松園さん作の屏風「人形つかい」(縦144センチ×横170センチ、明治43年、3億円相当)、同作の掛け軸「唐美人」(115センチ×30センチ、大正13年、3000万円相当)と息子の故上村松篁さん作の絵画「狐」(60センチ×130センチ、昭和17年、2000万円相当)。

 男は高さ約2メートルのバルコニーにはしごをかけて侵入。特別展示室の展示ケースのガラスを約70センチのバールで割って3点を取り出し、バルコニー近くに屏風を立てかけ、掛け軸を丸めて入れたバッグと絵画を手に持っているところを、署員に見つかった。ここで“飛び道具”にしたのが、2000万円の絵画だった。

 絵画は金属製の額の中に入れられており、重さ20キロほど。男はバルコニーの上から、5メートルほど離れた署員に向かって投げ付けたという。署員がひるんだすきに逃走し、再度追いかけてくると「けがをするぞ」と脅し、バールで殴りかかる。署員が警棒で受け止めたが、右手の指に当たり軽いけがを負った。

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故上村松園さん作の屏風「人形つかい」(松柏美術館所蔵作品図録より)
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