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教授就任後から現金集める 名古屋市大汚職、開業謝礼も
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名古屋市立大医学研究科の博士学位審査をめぐる贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された元教授の伊藤誠容疑者(68)が教授に就任後、慣例化していた学位審査の謝礼金の額が上がり、医局を出て開業した医師が伊藤容疑者に謝礼を払うなど、師弟間で現金のやりとりが増えたことが8日、関係者の話で分かった。
病院への医師派遣などの人事権を持つ教授の立場や医局内での影響力を悪用し、常識を超えた謝礼を受け取り続けたとみられ、愛知県警捜査2課は金の使途や経緯などを調べている。
伊藤容疑者の下で医局員として働いていた愛知県内の開業医らによると、学位審査の「主査」への謝礼は伊藤容疑者が教授に就任する平成8年以前は10万円だったが、その後は20万−30万円に相場がはね上がった。審査を補佐する「副査」に選ばれた教授に現金が渡されるケースもあり、主査を務めた教授の半額程度だったという。
また医局で指導を受けた後に、病院を開業する際にも伊藤容疑者に謝礼を支払うことが慣例になったといい、開業医の一人は「名古屋市立大出身者の集まりで嫌みを言われる恐れがあり現金を渡していた」と説明している。
伊藤容疑者は一昨年3月、博士学位論文の審査を担当した際、学位を申請した医師5人に事前に口頭試問の内容を漏らし、現金計百数十万円を受け取ったとして収賄容疑で5日に逮捕された。名古屋市立大など各地の大学で学位取得をめぐり、教授に謝礼金を渡す慣例があることを多くの医師らが証言している。