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動機、足取りに依然謎 香川の3人殺害事件 (1/2ページ)
香川県坂出市のパート従業員、三浦啓子さん(58)と孫の山下茜ちゃん(5)、彩菜ちゃん(3)姉妹が遺体で見つかった事件は、三浦さんの義弟で無職、川崎政則容疑者(61)が死体遺棄容疑で逮捕されて4日で1週間がたつ。3人の殺害も認め、犯行状況が明らかになる一方、動機や犯行後の足取りには謎も残っており、坂出署捜査本部は事件の全容解明を進めている。
■単独犯か
「騒がれたので一緒にいた子供も殺した」。幼い姉妹の命を奪った理由を問われ、川崎容疑者は淡々と答えた。同じベッドで寝ていた3人を抵抗する間もなく殺害。想定外だったはずの姉妹の存在にもためらわない強い殺意がうかがえる。
三浦さんの自転車と靴、携帯電話を持ち去ったことは、三浦さんが姉妹を連れ出したように思わせる偽装工作だったとほのめかしているという。
目撃情報などから11月16日午前2時から5時までの3時間が犯行時間帯とみられ、この時間帯に近所の住民が「はよせんか」という言葉を聞いたとの証言もあるが、捜査本部は、供述や現場の状況などから単独犯との見方を強めている。
■金銭トラブル
動機には依然として不透明な部分が残る。川崎容疑者の親族によると、今年4月に病死した妻から、妻の姉である三浦さんが約200万円を借り、遺品整理で出てきた妻名義の借用書に川崎容疑者が憤激したとの話も。「金銭トラブルで三浦さんを恨んでいた」との供述を裏付ける。
だが、姉妹の父親、清さん(43)は「ばあちゃんは借りてない」と断言。捜査幹部は「本当に金が動機なのか。ほかの理由が出てくるかもしれない」と慎重な姿勢だ。
■二転三転
殺害後の足取りにも疑問がある。川崎容疑者は16日夜から17日朝にかけ、遺棄現場近くの工場で勤務。3人の遺体を車に乗せたまま1日以上放置したとは考えにくく、遺体を捨てたのは、殺害直後の16日未明から早朝か仕事前の16日夜の可能性が高い。
しかし、遺体の遺棄現場近くの海中で見つかった三浦さんの携帯電話は、17日夕まで電源が入っていた。凶器は別の場所に捨てており、なぜわざわざ別の日に遺体近くに捨てたのかは不明だ。
逮捕直後の「遺体は山で捨てた」との供述を翻し、携帯電話などを捨てた場所の説明も二転三転。自転車は今も見つかっていない。接見した弁護士には反省の言葉を口にしたというが、捜査幹部は「言動や態度から全然反省なんかしてない」と話している。