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【写真62枚で追う防衛汚職】みるみる間に頬こけていった前防衛次官

2007.12.2 08:19
このニュースのトピックス守屋前防衛次官問題
3回目の証人喚問の召喚状を渡すため守屋容疑者宅を参院事務局の職員が訪れると、家人が突然放水。報道陣も水浸しになり、守屋氏宅前は混乱に陥った。守屋容疑者側のストレスは相当にたまっていた様子だった=11月27日夜、東京都新宿区3回目の証人喚問の召喚状を渡すため守屋容疑者宅を参院事務局の職員が訪れると、家人が突然放水。報道陣も水浸しになり、守屋氏宅前は混乱に陥った。守屋容疑者側のストレスは相当にたまっていた様子だった=11月27日夜、東京都新宿区

 約3カ月前まで「防衛省の天皇」と呼ばれた大物次官は「容疑者」に転落した。前防衛事務次官の守屋武昌容疑者(63)は28日、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕され、贈賄側に“おねだり”を繰り返していたとして、妻の幸子容疑者(56)も立件される異例の展開となった。

 特捜部は防衛省の捜索で段ボール約500箱分の資料を押収。巨額の防衛利権には複数の族議員が関与していたとされ、押収された「宝の山」から政界捜査に発展する可能性も出ている。

 前防衛事務次官の逮捕という衝撃的な局面を踏まえ、疑惑発覚からの事件の流れを約60枚の写真で追った。

 特捜部の調べによると、守屋夫妻は守屋容疑者が次官在任中の平成15年8月〜18年6月、防衛専門商社「山田洋行」元専務、宮崎元伸容疑者(69)から12回、わいろと知りながらゴルフ旅行費(計389万円)の丸抱えを受けた疑いが持たれている。

 守屋容疑者は次官レースを勝ち抜き、次官就任後も人事権を使ってナンバー2を切り捨て、次官在任4年1カ月の最長記録を打ち立てた。その間、宮崎容疑者の接待攻勢を自主的に受け、防衛利権を“食い物”にしてきた実態が浮かんでいる。

 夫を「坊や」と呼んだ幸子容疑者は守屋容疑者以上に接待を受け、高級料理やブランド品をねだっていたという。

 夫妻ともに容疑を認めているが、幸子容疑者は当初「宮崎さんは友人」と否認。“恐妻”の片鱗をのぞかせた。

 これまでの写真を追っていくと、追及が進むにつれ、ふっくらとしていた守屋容疑者がみるみる間にやつれていく姿が鮮明に。省内からは「自業自得」との声が上がっている。

このニュースの写真

防衛局長就任のときの守屋容疑者。トップを争う「次官レース」は激しさを増しており、頬はふっくら、眼光は鋭い(平成14年1月)
次官4年目で絶頂期にいた守屋容疑者。過剰接待問題の発覚前で、心労がないせいか、逮捕時よりもふっくらしている(平成18年12月)
離任式を終え、花束を受け取る小池百合子元防衛相を拍手で見送る守屋容疑者(左奥)。自身の退任人事をめぐり激しく対立したせいか、小池氏と目を合わせようとはしなかった=8月28日、東京・市ヶ谷の防衛省
自身の離任式で自衛官に答礼する守屋容疑者(壇上左)。4年1カ月と史上最長の次官在任期間を過ごした「天皇」の官僚人生が終わった=9月3日、東京・市ヶ谷の防衛省
守屋容疑者は離任式で自衛官を巡閲した。防衛官僚トップとして最後の仕事だった=9月3日、東京・市ヶ谷の防衛省
離任式後、防衛省を後にする守屋容疑者。穏やかな表情で、見送りの職員たちに会釈を繰り返していた=9月3日、東京・市ヶ谷の防衛省
離任式後、女性自衛官から花束を受け取る守屋容疑者。ほっとしたような笑みを浮かべていた。このわずか1カ月半後には…=9月3日、東京・市ヶ谷の防衛省
両手に花束を抱え、照れ笑いを浮かべる守屋氏。最近は見ることがない笑顔だ=9月3日、防衛省
10月19日、産経新聞などの報道で守屋氏と宮崎氏の癒着問題が表面化。1カ月半前まで防衛省で権勢を誇っていた守屋氏は、この日を境に守勢に回る
守屋氏のゴルフ接待疑惑で揺れる防衛省。疑惑の表面化で守屋氏への批判が一気に噴出した
米ゼネラル・エレクトリック性のエンジンを積む次期輸送機(CX)。守屋氏と宮崎氏の癒着の核心とされる
疑惑発覚の2日後、自宅前で報道陣の取材に応じる守屋氏。疑惑について明言を避けた=10月21日、東京都新宿区矢来町
質問に答える守屋氏。表情は硬いが、このころはまだ余裕があった=10月21日、東京都新宿区矢来町
守屋氏と報道陣。「大物次官」の片鱗はみせず、低姿勢だった=10月21日、東京都新宿区矢来町
守屋氏の自宅(左)は、路地の奥まった場所にある。しばらくすると、報道陣であふれかえるようになる
証人喚問の前日、自宅を出る守屋氏。うつむき加減だ=10月28日、東京都新宿区矢来町
自宅に戻った守屋氏。静かだった自宅前は証人喚問の前日だったことから、報道陣でごった返し、守屋氏はもみくちゃにされた=10月28日午後4時54分、東京都新宿区矢来町
証人喚問当日、自宅を出る守屋氏。付き添う女性はゴルフキャップを被っており、どこか意味深=10月29日午後0時11分、東京都新宿区矢来町
報道陣をかきわけて車に乗り込む守屋氏。右隣の女性が懸命に道を開ける姿が痛々しい=10月29日午後0時10分、東京都新宿区矢来町
証人喚問が行われる衆院第1委員室に向かう守屋氏。緊張気味だ=10月29日午後、国会
言葉を選びながら委員の質問に答える守屋氏。ゴルフ接待を認め、謝罪した。2カ月前は考えられない光景だ=10月29日午後1時9分、国会
証人喚問で発言を求める守屋氏。緊張は増すばかり=平成19年10月29日、国会
委員の質問中、水を飲む守屋氏。口が渇く=10月29日午後2時、国会
野党委員の厳しい追及にも、便宜供与は認めなかった守屋氏。ただ「国会答弁のプロ」といわれた面影はなく、しどろもどろになる場面も=10月29日午後2時49分、国会
参院での証人喚問でのどが渇くのか、水を飲む守屋容疑者
委員の冗談に笑う場面も
参院の証人喚問で補佐人の助言を聞く守屋氏
証人喚問され、記憶をたどるように頭に手を当てる前防衛事務次官の守屋被告=昨年10月29日、国会
東京地検特捜部の出頭要請に応じ、自宅前からタクシーに乗り込む山田洋行元専務の宮崎被告。この後、業務上横領容疑などで逮捕された=昨年11月、横浜市青葉区
宮崎氏が昨年6月まで専務を務めていた「山田洋行」が入るビル。山田洋行のオーナーと宮崎氏の内紛が発端で数々の疑惑が噴出。宮崎氏の逮捕につながった=東京・六本木
宮崎氏が設立した日本ミライズを捜索し、押収資料を入れた段ボール箱を運び出す東京地検の係官=11月9日午後、東京・赤坂の明産溜池ビル
2回目の証人喚問のため、自宅を出る守屋氏。後ろには帽子にマスク姿の謎の女性が控える。宮崎氏の逮捕に何を思う?=11月15日午前11時57分、東京都新宿区矢来町
守屋氏2回目の証人喚問に先立ち行われた参考人招致で質問を受ける山田洋行の米津佳彦社長。歯切れの悪さが目立った=11月15日午前11時36分、国会
参考人招致の質疑を終え、参院第1委員会室を後にする山田洋行の米津社長。緊張が抜けない表情だ=11月15日午前11時51分、国会
2度目の証人喚問のため、国会に入る守屋容疑者。2回目のため? 入りの手続きはスムーズだ=11月15日、国会
2度目の証人喚問に臨む守屋容疑者。1回目より明らかにやつれた表情だ=11月15日、国会
宮崎元伸容疑者(山田洋行元専務)との宴席に同席していた政治家として、「額賀福志郎財務相と久間章生元防衛相」の名を挙げる守屋容疑者。迷った末の決断だったのか=11月15日、国会
守屋容疑者は1回目の喚問では「宮崎容疑者と宴会で同席した政治家の名」を伏せたが、2回目では額賀福志郎財務相(左)と久間章生元防衛相(右)の名を挙げた。“爆弾発言”に、会場の参院第1委員会はどよめいた
「自衛官に疑惑の目を向けないでほしい」。そう言い、守屋容疑者は涙をぬぐった。でも、泣きたいのは現場の自衛官のほうだろう=11月15日の証人喚問
喚問を終え、深々と頭を下げる守屋容疑者。こんな謙虚さは現役時代にはみられなかった=11月15日、国会
喚問後、車の中で携帯電話をチェックする守屋容疑者。なぜか右手にはもう1台が…=11月15日
原爆投下を「しょうがない」と発言したことについて記者会見する久間章生防衛相。守屋容疑者の喚問では、自身の上に“爆弾”が落ちてきた=7月1日、長崎県島原市
「しょうがない」発言での辞任をめぐる会見で、頭を下げる久間元防衛相。宮崎容疑者からの接待疑惑は「記憶にない」とコメント。まだ頭は下げていない=7月3日、防衛省
こちらも守屋喚問で名指しされた額賀財務相。現職閣僚のため報道陣に囲まれたが、本人は宴席同席を完全否定した=11月15日、財務省
あらためて接待疑惑を否定する額賀財務相。過去2度にわたり不祥事で閣僚辞任に追い込まれているだけに必死だ=11月22日、参院財政金融委員会
宮崎容疑者との宴会があったとされる日に額賀財務相にはアリバイがあったとして、証拠のCDを手に調査結果を発表する大島理森・国対委員長=11月27日、国会
再度、会見を開いた大島国対委員長。「額賀財務相のアリバイを証明する証拠」と主張し、写真2枚を掲げた=11月27日、国会
大島氏の懸命の訴えも実らず、参院財政委で額賀、守屋両氏の証人喚問開催を可決した野党委員。与党側は欠席した=11月27日
3回目の証人喚問の召喚状を渡すため守屋容疑者宅を参院事務局の職員が訪れると、家人が突然放水。報道陣も水浸しになり、守屋氏宅前は混乱に陥った。守屋容疑者側のストレスは相当にたまっていた様子だった=11月27日夜、東京都新宿区
守屋容疑者宅前で水をかけられ、ずぶぬれになってしまった参院事務局員の職員(中央二人)。八つ当たりもいいところだ=11月27日夜、東京都新宿区
検察庁に出頭するため自宅を出る守屋容疑者。すっかり頬がこけてしまった=11月28日、東京都新宿区
守屋容疑者に続き、タクシーに乗り込む妻、幸子容疑者とみられる女性。この日のうちに夫妻はともに逮捕された=11月28日午前10時5分、東京都新宿区
守屋夫妻を乗せたタクシーをカメラの放列が囲む。前のめりになる報道陣を警察官が必死に止め、道を開ける=11月28日午前、東京都新宿区
妻の守屋幸子容疑者。防衛省の課長級以上の夫人たちで構成する「美鳩会」では「女帝」と呼ばれた
守屋容疑者の自宅の捜索に向かう東京地検の係官=11月28日午後、東京都新宿区
守屋容疑者宅に入る東京地検の係官。この2カ月で自宅前の光景はめまぐるしく変わった=11月28日午後、東京都新宿区
逮捕された守屋容疑者を乗せる捜査車両。東京拘置所に入っていった。守屋容疑者は「天皇」から「容疑者」に転落した=11月28日、東京・小菅
守屋容疑者宅からの押収物を車に運び入れた東京地検の係官たち。捜査が伸びる「宝」は眠っているのか=11月28日、東京都新宿区
守屋容疑者逮捕の翌日、防衛省に東京地検係官が捜索に入った。約60人の大規模捜索だった=11月29日午後、東京・新宿区の防衛省
防衛省から押収物を運び出す東京地検の係官。「宝」の山か−? 捜査が政界に波及する可能性も出ている=11月29日、東京・市ヶ谷の防衛省
防衛省から押収した資料は段ボール500箱分以上にのぼった=11月29日午後10時26分、東京・市ヶ谷の防衛省
「空自のドン」といわれた田村秀昭元参院議員。山田洋行からの献金は過去5年間で540万円に上り、このうち500万円が政治資金収支報告書に不記載だったことが判明している
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