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がん患者の正常な胆嚢を切除
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奈良県の天理市立病院(同市富堂町、島野吉裕院長)は30日、直腸がんの男性患者(65)=同市在住=の手術を行った際、誤って正常な胆嚢(たんのう)も切除する医療ミスがあったことを明らかにした。男性のCTフィルムの袋に、胆嚢腺筋症を患った別の患者のフィルムが混ざったことが原因という。男性にはミスによる後遺症はないというが、島野院長は「あってはならない事故を起こし大変申し訳ない」と謝罪した。
同病院によると、男性の手術は直腸がんと胆嚢を同時に切除する予定で10月3日に行われた。担当医は執刀中、胆嚢の正常さに疑問を持ち、CTフィルムを確認したところ混在が判明。ただ、すでに執刀が進んでいたためそのまま切除した。
男性は、別の患者と同じ9月18日にCT検査を受け、同じ机を使って説明を受けた。その際、男性の名前が記載された袋に別の患者のフィルムが混ざったらしい。手術直前、看護師が混在に気付き6枚を取り除いたが、袋の中にはまだ3枚が残っていたという。
胆嚢を切除すると、脂肪分を過剰に摂取した場合に下痢などを起こすことがあるが、同病院は「日常生活上、重篤な問題は起きにくい」と説明。男性は手術から16日後に退院し、回復傾向にあり、同病院は男性と家族に謝罪したという。
島野院長は「何度もチェックする機会はあった。大変悔やんでいる。男性には今後も誠心誠意対応するとともに、事故防止に取り組んでいきたい」と話した。