ニュース:事件 RSS feed
根強い腐敗構造「一線超えただけ」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:政治資金・政治献金
前防衛事務次官、守屋武昌容疑者(63)の逮捕で、東京地検特捜部の防衛利権をめぐる構造腐敗の本格解明が始まった。古くはゼネコン業界の代名詞のように批判された「政官業の癒着」。最近では体質改善が進んだといわれるが、防衛専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)に象徴される防衛産業界ではいまだ、旧態依然としたなれ合い体質が影を落としている。(伊藤弘一郎)
「防衛官僚への接待は各社どこでもやっているよ。宮崎はボーダーラインを越えただけだ」。ある防衛商社の幹部が、接待の実態を打ち明けた。
この会社では、平成12年に自衛隊員倫理規程ができた後も飲食接待を継続。それまで1回数万円だった飲食費を1万円以内に抑え、「車代」の代わりにタクシーチケットを渡す程度にしたという。幹部は「常識の範囲内で人間関係を築くのはどこの商社も同じ。事件は迷惑この上ない。今後の接待がやりにくくなるから」とこぼした。
守屋容疑者と宮崎容疑者の特異な関係は、同業者にとっては「勇み足」程度に受け止められていた。山田洋行幹部は「ウチがやってきたことが犯罪なら、防衛商社はすべて犯罪者集団」とまで言い切った。