ニュース: 事件 RSS feed
「船場吉兆」捜索1週間…賠償請求検討の取引先も (1/3ページ)
このニュースのトピックス:食の偽装
船場吉兆(大阪市中央区)による偽装表示事件は、「すべて現場の独断」とする湯木正徳社長の言葉とは裏腹に、長男の喜久郎取締役らが肉の仕入れに直接あたるなど、経営陣が産地偽装を把握していた疑いが強まっている。大阪府警が強制捜査に踏み切って23日で丸1週間。料理の偽装まで発覚した老舗料亭の“背信”に、グループの東京吉兆では歳暮商品の売り上げが半減しているほか、損害賠償請求を検討する取引先も出てきた。
中堅社員?
「本店の仕入れ担当者だけが知っていた。(担当者は)中堅です」
今月9日、湯木社長は九州産牛肉を但馬牛などと偽装したことについて、経営陣の関与を全面的に否定した。
しかし、「課長とかか?」と担当者の肩書を問われると、「そのあたり」と一転して言葉を濁した。その理由について、関係者はこう指摘する。
「船場吉兆では役員のほかのポストといえば、各店の料理長や仲居頭などしかない。課長あたりの役職などなく、一般の従業員に仕入れ状況は分からない」
実際、料理の偽装が発覚した心斎橋店の幹部も、本店から送られてくる牛肉を但馬牛と信じていた。「船場吉兆なら但馬牛で当たり前だと思っていた」と肩を落とした。