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連載【漂揺の30年(1)】横田めぐみさん拉致 「人ひとりの命は…」 (1/3ページ)
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日本海に記録的な大雪が降った年だった。人気絶頂だったキャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と突然引退を宣言し、街中には森田公一とトップギャランの「青春時代」が盛んに流れた。一番流行(はや)った映画は「幸福の黄色いハンカチ」。
政治は今年と同様、参院選があり、ロッキード事件の影響を受けた自民党が過半数を割った。自民党から分裂した新自由クラブを合わせて、かろうじて過半数を確保したが、福田康夫首相の父、故福田赳夫元首相は厳しい政権運営を強いられた。
日本赤軍メンバー5人がパリ発東京行き日航機をインド上空で乗っ取り、バングラデシュのダッカ空港に着陸させ、乗員・乗客151人の人質と交換に、日本で勾留、服役中の仲間の釈放と身代金600万ドルを要求した「ダッカ事件」もこの年のこと。福田元首相は「人ひとりの命は地球より重い」と、連続企業爆破事件の犯人など6人を超法規的措置で釈放し、身代金を払った。
ちょうど30年前の昭和52年はこんな年だった。

