ニュース: 事件 RSS feed
【法廷から】出会い系サイトで“熱演” (2/2ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
被害者は数枚の写真を送ってしまい、被告のワナに捕えられた。
その後被告は、写真をネタに、幾度となくホテルで肉体関係を強要した。さらに被告所有のカメラでも被害者を撮影していたという。
今年初めごろには、被害者から関係の清算を求められたため、4万円と引き換えに、写真データが入ったICチップのようなものを壊して見せた。しかし、データは自宅のパソコンにも保存されていた。
かつては俳優を目指し、劇団に所属していたという被告。メールでは「シバタ」と名乗っていたが、被害者に会うときには、シバタの仲間だといって、「アベ」を装っていた。
2つの偽名を使った理由は、「インターネットは怖いと思っていたから」だった。
一度は連絡をやめたものの、9月になって被害者の携帯電話にメールを送りつけた。
「アダルトサイトに写真を掲載する。断る場合は、50万円を用意しろ。組織が関係しているから、早くしないと自分だけの問題ではすまなくなる」
被害者をJR錦糸町駅近くに呼び出し、金を受け取るために現れたところを、通報を受けて張り込んでいた警察官に逮捕された。
「金に困っていたわけではない。被害者に好意があったので、気を引こうと思った」
こう被告は話したが、さすがに弁護人もたしなめた。
「そんなことで女性に好意を持ってもらえるとでも思ったんですか」
求刑は懲役2年。公判直前の5日に被害者との示談は成立したが、その金額はわずか10万円という。被害者が味わった苦痛に比べれば、あまりに少ない。 (菊地剛)