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麻薬運び屋「闇の職安」で募集 国際密輸組織関与か
覚醒(かくせい)剤や合成麻薬MDMAを中国から成田など3空港へのルートで密輸したとして、千葉、愛知、福岡の3県警が覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕し、起訴された十数人が「闇の職業安定所」など携帯電話の闇サイトで集められた「運び屋」だったことが3日、分かった。
募集に応じた運び屋は数十人規模に上る可能性があり、3県警は、背後に日本の暴力団が絡んだ国際密輸グループがあるとみて組織の解明を急いでいる。
3県警はこれまで、覚せい剤取締法違反容疑などで約20人を逮捕。東京税関成田税関支署などの協力で昨年9月から今年5月の間、中国から成田空港、中部国際空港、福岡空港への3ルートで、現行犯逮捕したケースを含め少なくとも約15回の渡航を確認した。
調べでは、成田空港に覚醒剤約1.1キロを密輸したとされる運び屋の共犯として7月に起訴された青森県弘前市の無職、古山孝彦被告(36)は、サイトを通じ、密輸組織に関係するとみられる横浜市の無職、小島宏被告(40)=同法違反罪などで起訴=と知り合い、運び屋をサイトで募集するよう依頼された。
古山被告は昨年8月ごろ、偽名で「海外旅行できる人」と書き込み募集。小島被告は古山被告に運び屋への成功報酬を振り込ませ、薬物を回収したという。今年3月ごろからは同様に、小島被告の指示で東京都葛飾区の無職少年(19)=同=が募集を担当していた。
古山被告は10月、千葉地裁での初公判で、「小島被告が暴力団関係者と思われる人物と携帯電話で旅費などのやりとりをしていた」と供述した。
【用語解説】闇サイト
偽造免許証や規制薬物、児童ポルノの売買といった違法行為を仲介するパソコンや携帯電話のインターネットサイト。仲介が成立した時点で書き込みを消去したり、海外のサーバーを経由して発信元を特定しにくくするなど手口が巧妙化している。児童買春などを誘発する内容を規制する法律は平成15年施行の出会い系サイト規制法があるが、有害サイト自体を直接取り締まる法律はない。