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山田洋行 元常務が入学口利き 守屋氏二女、米大学院に
防衛専門商社「山田洋行」(東京都港区)をめぐる不正支出疑惑に関与した疑いがある同社の元常務(70)らが昨年、守屋武昌・前防衛事務次官(63)の二女を、同社グループが支援する米国の名門大学の大学院に入学させるように大学側に求めていたことが26日、関係者の話で分かった。元常務らは、守屋前次官にゴルフや飲食接待を繰り返していた元専務(69)の側近で、守屋前次官への接待工作の一環で大学側に口利きしようとしたとみられ、家族も取り込もうとした工作の実態が明らかになった。
この大学は、米ニューヨーク州にある名門校。米国の情報調査会社による格付けでも、上位にランクされている。山田洋行オーナーが行った100万ドルの寄付で奨学金基金が設立されており、日本人の大学院生に支給されることになっていた。
関係者によると、昨年5月ごろ、元常務と、同社の米国法人「ヤマダインターナショナルコーポレーション」の当時の社長が大学の基金関係当局を訪れ、当時、米国に留学して語学学校に通っていた守屋前次官の二女について「大学院に進学させたいのでよろしく」と要請した。
こうした要請は二女の意思とは直接関係なく行われ、大学側も守屋前次官の二女だという事実は認識していなかったとみられる。
結局、二女の入学も決まらないまま、元常務らは同社を退社。独立して新しい防衛専門商社「日本ミライズ」を設立したが、残った山田洋行社員にはこうした事実関係は引き継がれなかったという。
同年11月ごろになって大学側から山田洋行側に問い合わせがあって事実が発覚した。山田洋行側では、守屋前次官の二女への便宜提供とも取れる行為が発覚すれば問題化すると考え、「特別扱いはやめてほしい」と要請を取り消したという。
守屋前次官の二女に対しては、同社の元専務らが留学の激励会を開くなどしていたことが明らかになっている。
元常務は、インターナショナル社をめぐる不正経理や、訪米した防衛省幹部らに対する接待に関与していたとされる。