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【消える「一線」】ネット犯罪2007(4)接点 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:萌え〜
闇の職安で共犯探し
「闇の職業安定所」。正規には募集できない“裏の仕事”の求人を行う携帯電話サイトだ。その存在を全国的に有名にした事件が8月に起きた。名古屋市の女性派遣社員(31)が3人組に拉致、殺害され、岐阜県内の山中に遺体が遺棄された事件だ。3人は「闇の職安」を通じて知り合い、互いの本名も知らずに偽名で呼び合っていた。
「裏の仕事を一緒にしませんか」。無職で車上生活を送る男(40)がサイトに書き込んだのは事件のわずか1週間前。それに新聞拡張員の男(36)と、無職で女性宅に転がり込んでいた男(32)が応じた。ファミリーレストランで落ち合い、話は一気にエスカレートする。
「力が弱い女性を襲って金を奪おう」。3人は夜ごと車でターゲットを物色。1人で歩いていた女性を襲った。「女なら誰でもよかった」
手錠や粘着テープで女性を縛り、現金7万円を奪ったうえ、ハンマーで殴り、いとも簡単にその命を奪った。「顔を見られたから殺した」
だが、遺体を遺棄して半日もたたず求人を最初に書き込んだ男が愛知県警に出頭した。「『殺さないで』との女性の声が頭から離れなかった」
ネット犯罪に詳しいフリーライターの井上トシユキさんは「『人を殺したことがある』とか、ネットで強がっていた同士が実際に会い、うそと言い出せず、犯行に突っ走るケースはある」。
求人サイトで強盗や身代金誘拐の共犯者を募集。見ず知らずの者同士が実際に凶行に走る事件が相次ぐ。「行き当たりばったりで、リーダーさえ定まらないのが彼らの特徴」と井上さん。「犯罪集団にはなり得ず、1人モンモンとしていたであろう3人が結び付き、秘めた凶暴性を発した。不幸な出会いとしか言いようがない」