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【消える「一線」】ネット犯罪2007(2)新種 (1/4ページ)
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「トイレの落書きって減ったと思いません?」。ネットのトラブル相談に乗る財団法人「インターネット協会」(東京)の主任研究員、大久保貴世さんが言った。子供の“ネットいじめ”現象を取材したときだ。
匿名をいいことに皆がネットに無責任な悪口を書き込む。それに反比例し、学校や公園、駅のトイレの落書きが減ったというのだ。
が、トイレの落書きと違うのは、ネットは別の人の反応が書き込まれ、“増殖”していくことだ。「反響が目に見えることで、もっと過激にとエスカレートする。いじめの“言い出しっぺ”になりたくない第三者が『そうだ』とはやし立て、大きな波になる」
たわいのないひと言がきっかけでも、増幅された悪意の書き込みで、ネットは“炎上”する。
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警察庁によると、昨年、全国警察に寄せられたネット上の誹謗、中傷に関する相談は8037件で、3年前の3倍に上った。今年は1〜6月で、昨年同期より15%多い4202件が寄せられている。
山梨県で昨年10月、ブログで中傷された女子高生が自殺未遂、神戸市で今年9月、ネットで裸の写真を流されたり、メールで金品を強要された高3の男子生徒が自殺、同級生3人が逮捕されるなど、“ネットいじめ”が深刻な結果を引き起こしている。