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【消える「一線」】ネット犯罪2007(1)転載 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:防災・交通安全
「交通安全きっず」と題されたサイト。交通事故で死亡した息子、隼(しゅん)君=当時(8)=ら子供たちの笑顔の写真が並ぶ。「交通安全を訴える啓発サイト」かと一瞬、思った。
だが、添えられたコメントを読むうち、異常さに体が震えた。
《全身を「グシャッ!」と潰(つぶ)されて死んでしまいました》
さらに、性的イメージを喚起するようなコメントがまとわりつく。写真は、交通事故の被害児童の遺族が「子供の思い出が風化しないよう」「2度と悲惨な事故が起きないよう」と祈りを込めて立ち上げたサイトから、勝手に転載されたものだった。
別のページには、飛行機事故や津波被害に遭った子供の遺体の写真。「悲しみを性的に楽しむ人がいるなんて」。脱力感に襲われた。
◆◇◆
「ひどいサイトがある」。犯罪被害者の支援団体代表を務める片山徒有(ただあり)さん(51)が被害者の一人から聞かされたのは平成17年秋。意味が飲み込めないまま、開いてみたのが「交通安全きっず」だった。
「いったい誰が?」。クリックを重ね、関連サイトをたどる日々が始まった。「3度の飯より子ども死体」とのハンドルネームを持つ元被告(33)=執行猶予付き有罪判決が確定=が7年前から開設していた児童性愛者サイトと判明した。元被告が小学校の現役教師だったと分かり、「教師が児童を性の道具にする現実」に二重の衝撃を受けた。
それからが闘いだった。

