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赤福、生のまま再出荷も 解凍日に翌日付を印字
老舗和菓子メーカー、赤福(三重県伊勢市)の不正再出荷問題で、同社が売れ残りは冷凍保管後に販売していたという従来の説明と異なり、一部は冷凍せずに再包装し、再出荷していたことが20日、新たに分かった。名古屋工場(名古屋市中川区)の関係者が名古屋市の調査に認めたという。
事実関係を確認するため、三重県は20日、食品衛生法に基づき、本社工場を立ち入り検査した。
また同社が出荷前日の深夜に商品を解凍し、翌日の日付を製造日として印字する不正を日常的に行っていたことが分かった。この偽装手法は社内で「先付け」と呼ばれ、19日の立ち入り検査で農水省が確認した。
これまで、前日深夜に解凍後、午前0時を待ってから日付を印字していたとされるが、実態はさらに悪質だった。
もともと、解凍した日を製造日とすること自体が消費者に誤解を与えかねず、農水省は日本農林規格(JAS)法に抵触する疑いがあるとしていたが、今回、明確な虚偽記載と分かった。
赤福は商品の消費期限を出荷から「夏場は2日、冬場は3日」と設定。再出荷された商品は消費期限が切れていた可能性もある。
製造した商品を冷凍後、再包装し日付をずらす「まき直し」についても赤福は9月の検査の際、三重県や名古屋市に「名古屋工場ではしていない」と答えていたが、その後、名古屋でも行われていたことが発覚し、報告し直していた。
同社は「すべて社内調査中で現在はコメント出来ない」としている。
一方、関連会社「和菓子の万寿や」(三重県伊勢市、浜田吉司社長)が商品の原材料として使っていたこしあんの約3割が、売れ残った赤福の商品から取り分けたあん「むきあん」だったことも分かった。同社は19日付で取引先に説明とおわびの文書を出した。万寿やの浜田社長は赤福の浜田典保社長の実弟。