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NPO隠れ蓑に悪事 「すべて善良は幻想」 (2/2ページ)
書面提出だけで設立化
10年の特定非営利活動促進法の施行後、今年8月末までに全国で認証を受けたNPO法人は3万2366団体で、犯罪や悪質商法に悪用された例も多い。
大阪府警が17年に出資法違反容疑で摘発し、認証を取り消された「新生協会」は、「多重債務者の救済」をうたっていた。だが、実際は債務者に金を貸し付け、会費名目などで実質的な金利を受け取り、債務者を“食い物”にしていた。
「暴力団の支配下にあったり、企業の宣伝に専念していたりと活動が不透明な団体は多い」(NPO法人代表)。ただ、NPO法人の活動が「非営利」「社会貢献活動」という法の趣旨を貫いているかどうか、行政がチェックする機能は弱い。
認証にあたり、内閣府による設立者の面接や身上調査はなく、必要なのは書面提出のみ。不認証は1%程度で、ほぼ「届け出」だけで設立できる。「間口を広げて幅広い参加を呼びかけるのが法の趣旨。法改正し、認証基準を厳しくする動きはない」(内閣府国民生活局)という。
内閣府の国民生活審議会総合企画部会は6月、認証取り消しの基準となる事業報告書の未提出期間を、現行の3年間から2年間に短縮することなどを求める報告書をまとめたが、これが直接、法改正につながるわけでもない。
NPOの活動を支援する「NPOサポートセンター」(東京)の山岸秀雄理事長は、「NPOはすべて善良というイメージは幻想」と指摘。被害に遭わないため、「設立者の人格から財務状況まで自分で確かめ、見極めることが大切だ」と呼びかけている。

