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北朝鮮アナ、「失踪日本人とは別人の可能性」と調査会
拉致被害者を調べている「特定失踪者問題調査会」(荒木和博代表)は1日、日本海で昭和63年に行方不明になった鳥取県米子市の矢倉富康さん=失踪当時(36)=と、北朝鮮の放送局の日本語アナウンサーは、「極めてよく似た別人の可能性が高いと結論づけた」と発表した。調査会はこれまで、2人の写真や、アナウンサーと矢倉さんの親族の声の鑑定などから「同一人物の可能性が高い」としていた。
調査会によると、8月下旬、「慎(しん)範(ぼむ)」と名乗る朝鮮中央放送委員会に所属する日本語アナウンサーの弟という男性が「(調査会が公表した)写真の人物は、昭和47年に帰国した在日朝鮮人の兄だ」と指摘。男性から預かった兄の写真を、専門家に鑑定してもらったところ、「矢倉さんよりも、兄とされる男性のほうが慎範氏と似ている」との結果が出た。
荒木代表は「(慎範氏は矢倉さんと酷似していると)断定的に表現したことで、ご家族や関係者にご迷惑をかけた」と陳謝した。
矢倉さんとアナウンサーをめぐっては、政府も独自に写真鑑定などを進め、別人との見方を強めている。
調査会は一方で、「写真の結論とは関係なく、矢倉さんが拉致された可能性は依然として高い」として今月31日に鳥取県警に国外移送目的略取などの疑いで告発する予定。矢倉さんは出漁中に消息を絶ったが、無人でみつかった船には、別の船に衝突されたような跡が残っていたという。