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身近な”困りごと”も警察に 3年で相談件数3倍増

2007.9.30 16:48
このニュースのトピックスドメスティック・バイオレンス

 警視庁に寄せられる相談のうち、家族や近隣、職場など身近な対人関係に関する相談が昨年は9307件に上り、3年間で3倍超に急増していたことが、同庁生活安全総務課のまとめで分かった。全相談に占める割合も平成14年は7%だったが、18年には13%になり、不正請求(20%)に次いで2番目に多くなった。人間関係の希薄化や権利意識の高まりなどが背景にあるとみられ、同庁幹部は「“よろず相談”が増えるのは時代の流れで、きめ細かく対応したい」と話している。

 「車を買いたいので、兄に金を貸してくれるよう口添えしてほしい」

 今年3月、男性から池袋署にこんな電話がかかってきた。「貸してもらえないなら死ぬ」と男性。署は「弁護士に相談したり、2人でじっくり話し合ってみては」とアドバイスし、何とか納得してもらったという。

 昨年1年間に警視庁本部の相談センターや各署に寄せられた相談は計7万1605件。16年の8万6495件をピークに2年連続で減少した。16年に4万2713件あったインターネットやはがきによる不正請求に関する相談が、18年には1万4300件に落ち着いたことが減少の理由だ。

 しかし、身近な対人関係についての相談は、15年の2820件から3年連続で増加。特に16年から17年にかけては、3818件から7761件へと一気に倍増している。

 警視庁幹部は「人と人との付き合いが薄くなり、対話で折り合いがつけられなくなっている。自分の権利や考えだけを主張したり、行動に移すため、トラブルになりやすい」と分析する。

 ストーカー規制法が12年、ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が13年に相次いで施行されたことも、相談受理件数を引き上げた一因のようだ。ある所轄署幹部は「警察が身近な相談に気を遣うようになった。事件に発展する可能性も視野に入れ、聴取内容を書類に残すよう徹底している」と指摘している。

 「隣家の木の枝が敷地にはみ出してきている」などといった直接、犯罪に結びつきそうもない相談でも、警察官が現場に赴いているという。

 松坂規生・生活安全総務課長は「『警察だ』と名乗って間に入っただけでは、解決できない難しい相談も増えることが予想される。裁判所や医療施設、自治体など他の機関との連携を強化し、解決に導けるようにしていきたい」と話している。

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