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大阪府の余野川ダム、治水ダムで復活? (1/2ページ)

2008.9.8 14:06

 国土交通省近畿地方整備局が淀川水系5ダム計画の中で唯一凍結している「余野川ダム」(大阪府箕面市)が、治水ダムとして建設を再開する可能性のあることが8日、分かった。平成17年から建設を中断、今年度は現地観測所も撤去して「多目的ダムとしての事業計画を廃止する」としながら、先ごろ発表した淀川水系河川整備計画案に「実施時期を検討する」と明記していた。整備局は「長期的な治水の必要性は変わっていない」(河川計画課)とダム復活の可能性を認めている。

 余野川ダムは洪水調節と上水道供給を行う多目的ダムとして昭和58年に着工。当初事業費は約500億円で、道路や導水トンネルの整備、用地買収などに約400億円を投入したが、ダム本体は未着工のままとなっている。

 学識経験者として国の河川整備計画に意見を述べる淀川水系流域委員会は平成15年、余野川ダムを含む5ダムについて「原則建設しない」と提言。整備局は17年7月、阪神水道事業団などが利水から撤退するため、余野川ダムなど2ダムを凍結した。

 しかし、そのうちの一つ、大戸川ダム(滋賀県)は昨年8月に発表された整備計画の原案で、多目的ダムから治水ダムに目的を変更して復活。一方、余野川ダムは凍結のまま本年度は多目的ダムとしての事業計画廃止に向け、現地観測所の撤去費用約1億7000万円を計上した。

 ところが、今年6月に発表した計画案には「上流からの流量低減対策としての余野川ダム等洪水調整施設は(中略)実施時期を検討する」と記述。整備局が流域委の最終意見を待たずに他の4ダムの整備計画案を発表したことで混乱したこともあり、余野川ダムに関する議論はほとんど行われなかった。

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