MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

脳脊髄液減少症の患者団体「サン・クラブ」理事長 栂紀久代さん (1/2ページ)

2008.10.13 09:26
このニュースのトピックスメンタルヘルス
栂紀久代さん栂紀久代さん

 ■あふれるバリアーの存在を発信

 「太陽の光が燦々(さんさん)と患者さんに降り注ぐように」−。こんな願いを込めた、脳脊髄(せきずい)液減少症患者らでつくるNPO法人「サン・クラブ」(大阪市)で母のように慕われる。自らもこの病と闘いながら、太陽のようなパワーを放つ「大阪のおばちゃん」だ。

 脳脊髄液減少症は交通事故や転倒などの衝撃で、脳を保護する髄液が漏れて頭痛やめまい、しびれなどを引き起こす。昭和55年、トラックに追突され、九死に一生を得たものの「頭が割れ全身の肉が引きちぎられるような痛み、耳の奥にセミを飼っているような耳鳴り」が四六時中続いた。

 いくつもの病院をたずねたが、むち打ち症や鬱(うつ)病など診断はバラバラ。「気のせい」「子供のいない主婦のぐうたら病」と言い放つ医師もおり、心がズタズタに傷つけられた。何度「死」を考えただろうか。

                 ◆◇◆

 脳脊髄液減少症を提唱した篠永正道医師に出会ったのは事故から23年後。診断書は額に入れて自宅に飾っている。

 「私にとっては、よく頑張ったねという『表彰状』なんです」

 車いす生活になると、日本の社会がいかに障壁(バリアー)だらけかを痛感した。道路の段差や非実用的な多目的トイレ。「障害者はひっこんどけ」と言われ、人の心のバリアーも知ったが、ひるむことなく社会にあふれるバリアーの存在を発信する。指摘して初めてバリアーに気付く人が多いが、気付く人が増えればバリアフリー社会につながるはず。「だから私ね、黙って我慢しないことにしたんです」と豪快に笑う。

 ユニバーサルデザイナーとして商品の企画・開発を手がけるのも「体の故障をカバーできるもの」が周りになかったため。

このニュースの写真

栂紀久代さん
講演も精力的に行い、バリアフリー社会の実現を訴える栂紀久代さん

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。